第五部 介護予防施設の現場レポート(前編)

介護予防



皆様あけましておめでとうございます、Hey!スポ通信員のケイです。
今回は介護予防ステーション(事業所)で実際にお仕事されているトレーナーの方にいろいろなお話を伺いましたので、これを前編・後編と2回にわたってお送りします。
介護予防についての基本的な知識が備わってくるとより一層、現場への興味がかきたてられるというものですよね。
そこで、第一回レポートの岡田先生の講演でも紹介されていた寝屋川市内の介護予防ステーションを取材しました。
お話してくれたのは、平成スポーツトレーナー専門学校の卒業生で、スタッフのチーフ的な役割を務めるトレーナーの背古鉄平さんです。

前編では、利用者さんの過ごし方やトレーニング方法についてレポートします。この介護予防ステーションでのメニューは次のようになっています。

・送迎(来所)

・運動前のバイタルチェック(血圧、体温の測定と問診)

・ウォームアップのためのストレッチ体操

・マットや椅子を使う軽い運動

・マシンを使った主要なトレーニング

・マットを使った身体の安定性を高めるバランストレーニング

・クールダウンのためのストレッチ体操

・おやつの時間

・運動後のバイタルチェック

・送迎(帰宅)

これらのメニューの間にはそれぞれ休憩を入れるそうです。

高齢による身体機能の衰えをくいとめることが介護予防トレーニングの目的であるわけですが、それ以上に能力向上ということは可能なのでしょうか? 「利用者さんは月に一回トレーニング成果を測定していて、その結果をみながらご本人とお話ししていますが、能力維持だけでなく向上していく方のほうが多いですね。」

高齢者の機能維持トレーニングというイメージからすると、能力向上される方が多いというのはちょっと驚きです。そのように効果をあげていく秘訣とは? 「早く良くならなければとあせりがちになってしまう方や、がんばろうと無理をしてしまう方もいますので、利用者さんのモチベーションをうまく導いてあげるようなコミュニケーションのとりかたを心がけています。例えば、数値が上がれば一緒に大きく喜びをあらわすようにしますし、下がった時でもそんなに気にせず、自分のペースで続けていけば良いですよ、といった声掛けをさせていただいてます。」

一方で、注意すべきこともありますよね? 「やはり高齢の方々はトレーニングで身体を痛めてしまうリスクが高いので、ケガのないように細やかに気を配る必要があります。また来られている方々は年齢層も50歳くらいから90歳代まで幅広いので、皆さんが楽しくトレーニングしていただけるように丁寧に接していくように工夫しています。」

なるほど、身体の機能に不便や不安を抱えておられる利用者さんとのコミュニケーションの方法はとても大切ですね。 こちらのステーションは地域で非常に話題になり、根強く通う利用者さんがたくさんおられるそうです。その人気の理由は何でしょう? 「利用者さんに対して、まるで自分のおじいさん、おばあさんに対するような親しみのある感覚で接していこうと努めていることや、全体に明るい雰囲気を作っていることでしょうか。ここがもうひとつの家みたいに、自発的に来るのを楽しんでもらえるようにと考えています。」

明るく楽しめる雰囲気をつくると同時に、細心の注意を払うという両面が大切ということですね。

社会的にも話題性が高まっている介護予防の分野ですが、背古さんも仕事の中でそういう注目を強く感じるそうで、今後のサービス向上についても研究し続けているそうです。 次回は後編として、そんな背古さんご自身のことも伺ってみます。

→ 次回"第六部 介護予防施設の現場レポート(後編)"

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